メンタルヘルスケアが必要な理由

高齢者の中には、年齢の経過に伴い認知機能や運動機能が低下したり、生活の中で意欲が上がらなくなったりすることに悩む人が少なくありません。こうした悩みをそのままにすることで、ストレスや不眠症などの原因となったり、健康状態がますます悪くなったりすることもあるため、早急に対策を考えてサポートを行うことが重要となります。老人ホームやデイサービス事業所などで身体介護などの業務に従事する介護職員にとっても、個々の利用者にサービスを提供するうえで、メンタルヘルスケアは大きな課題の一つとして位置づけられています。

高齢者のメンタルヘルスを良い状態に保つには、日ごろから介護職員が積極的に利用者に声掛けを行ったり、自身の健康や人間関係などについて悩みごとが無いかどうか聞き取りをしたりすることが大事です。また、うつ病などの疾患の発症を防ぐには、必要に応じて生活相談員や利用者の家族などと連携をして、メンタルヘルスの問題に素早く気付くことがポイントです。様々な立場の高齢者が生活を送る特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームなどでは、定期的に心療内科の医師やカウンセラーが利用者の相談対応や、現場の介護職員へのアドバイスを行ったりすることもあります。その他、施設に入居して間もない利用者の不安を取り除くには、起床時や就寝前などにこまめに声掛けをするだけでなく、傾聴やレクリエーション活動など様々な機会を利用してアプローチをすることも必要です。

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